YouTubeは稼げるのか ③月5万円を稼ぐには

前回 YouTubeは稼げるのか② おすすめできるか

月5万を稼ぐには

なぜ5万円かというと10万は少しハードルが高い、でも2-3万では物足りない気がするからです。
まず5万円稼ぐには何回再生が必要でしょう。

再生単価

RPMという指標があります。再生数1,000 回あたりの収益額を表す数字です。

ジャンルによりますが当チャンネルは200前後。つまり1再生の単価は0.2円程度です。以前言及しましたがビジネス系は倍以上と言われています。

実は3月の段階では0.3円だったのですが徐々に下がって0.2円に。偶然かもしれませんが、当チャンネルの動画に「キャラの肌の露出が高いため大人向けの広告しかつかない」ものが一つあります。ほぼ収益はありません。性的なつもりはなく元々そういうキャラなのですが、ツールのおかげで肌が妙にリアルに出来ていたので大人のコンテンツと認識されてしまっているようです。

アップ時警告があったのですが、折角作った&初めて作った3D作品だったので収益なくてもいいやとアップロードしました。その頃から下がり出した気がします。YouTubeからの「チャンネルの評価」が下がったのかもしれません。

もしくは当時、主だって再生されていた動画が16分という長めの動画だったため広告の回数が多かった影響か。

いずにせよ10万円の収入が、もし以前のままの単価であれば15万円です。なかなか大きな違いです。

再生単価は重要ではあるのですが、傾向があるとはいえ実際やってみないといくらになるかなんてわからないですよね。ましてや当チャンネルのように変動することもあります。

必要な再生数

例として当チャンネルと同じ0.2で計算してみると。5万円の収益に必要な再生数は25万回です。

1本で到達する必要はありません。週1本更新するとして一つあたり62,500再生。

毎週一つ6万回再生の動画を作ることができれば月5万円です。

6万回ってそんな大きな数字には見えませんが、実際はかなり大変です。ですが全くもって非現実的な数字ではないと思います。

普段見ているYouTubeで、投稿から1週間以上経っていて6万回くらい再生されているものを探してみてください。コンスタントに作れそうな物ならあなたにも実現できると思います。

ただし、そこにいくまでに時間と根気はかかります。

継続する事が重要

YouTubeで収益化の条件の一つになっている「登録者数1000人」を達成しているチャンネルは、その時点でチャンネル全体の上位10%に入るそうです

裏を返せば90%はそこまでいかないということです。

でもこれは「難しい」というのもありますが、途中でやめてしまうんじゃないかなと感じています。

当チャンネルも開設以降9ヶ月全く再生されませんでした。星の数ほど動画がアップロードされる昨今で、新規の動画がインプレッションされる確率は非常に低いでしょう。

つまり人目につかない状態からのスタートになります。再生されないからといって動画の価値が低いとは限らないということです。

諦めずに継続することが重要です。といいつつ、当チャンネルは諦めて放置していたところ運良くインプレッションしてもらった口なのですが。ですが根気よく上げ続けていたらもっとずっと早かっただろうなと思います。

続けていれば報われるとは限りません。ですが、少なくともやらないと何も生まれません。

去年色々なチャンネルをリサーチしていたとき、「YouTubeコンサルタント」的なチャンネルがありました。

今もよくありますよね。チャンネルを伸ばす秘訣教えます!私についてきてください。というやつです。「収益化までのノウハウを教えます」みたいな
覗いてみると開設から1年近く経っているそのチャンネルの登録者数は200人とかでした。収益化すらできていない。当時当チャンネルは開設すらしていなかったのですが、素直な感想を言うと「自分が達成できていないのに人に何を教えるんだろう?」でした。

少なくともその段階でノウハウなんてなかったはずです。2ヶ月後に見かけた時もほとんど増えていませんでした。

ですが数ヶ月後、急に登録者数数万人に成長していました。この段階でそこを見つけた人は「コンサルか、ノウハウ持ってるんだろうな~」と感じるんじゃないでしょうか。

継続した事で実績と権威性を獲得したのです。もう立派なYouTubeコンサルタントです。素晴らしいですよね。一度も動画見たことはないですけど。

YouTubeのインプレッションの特性上ジワジワ伸びるというよりはどこかでボンと跳ねるタイミングがあって、それには何年かかるかわかりません。

9割の人はそれを待てずに辞めてしまうんじゃ無いかなと感じています。継続は重要です。

そしてその「継続」をするために必要なことは負担に感じないことではないかと。お金がかからず、楽しめるジャンルを探すのがいいのではないかと思います。

探すためには「どんなチャンネルがどのくらい収益を上げているのか」という、他チャンネルのリサーチをする必要があると思います。

リサーチ方法

色々なチャンネルをみて研究して、どんなジャンルならできそうか自分に合う物を探してみるところから始められてはいかがでしょう。

どのチャンネルがどのくらい収益を上げているかの目安を調べられるサイトがあります。

ソーシャルブレード

Social Blade

https://socialblade.com/

Noxinfluencer

https://jp.noxinfluencer.com/

YouTubeチャンネルのデータを集めて予想収益などを出力しているHPです。検索窓にチャンネル名を入力すると閲覧できます。

今回はSocial Bladeのほうで説明していきます。予想収益の見方にはコツがあって 振れ幅の最大の半分くらいだと言われています。例えば月1kー2kの表示なら2kの半分の1kドル=約11万円くらいですね。

例えば当チャンネルを検索すると、この真ん中の「ESTIMATED MONTHLY EARNINGS 」ですね。この矢印の右側2.2kの半分です。kは1,000ですね。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: blog20210619-01-1024x485.jpg

実際正確なの?と思っていましたが、実際に運営している私が定期的に確認してみたところ途中まではなかなか正確な数字でした。

途中まで」と言うのは、ある時点からかなり合わなくなったためです。今現在の予測表示も全く違います。御覧の通り2.2kとありますが、その表示だと月12万円くらいでしょうか。実際はその1/3程度です。

ある時点というのは実は「ショート動画」を上げてからなんです。

「ショート動画」というのはTikTokなどに対抗してYouTubeが始めた回転率の速い動画の総称です。30秒以下の動画のコメントやタグに#Shortsとつける事で設定できる縦長の動画です。横にずらっと並んでいるアレですね。

短いだけあって気軽に再生され、再生回数は伸びやすいです。が、広告は貼れません。

1000万回再生されても1円も入りません。多くの場合はチャンネルに興味を持ってもらい登録者数を増やす目的で作成されていると思います。か、なんとなくか。

当チャンネルの場合もなんとなく試験的に上げてみたものがあります。なんでもやってみたいほうなので。「はぐれメタルを倒せない理由」というタイトルで置いてある物です。ここ一か月の再生数の8割くらいがこれです。一円も入りません。じゃあそこからの登録者はいるのかというと、全体の1%くらいです。あまり効果はないかもですね。

おそらくソーシャルブレードは単純に再生数から収益を計算していて、振れ幅は動画の長さやジャンルによる再生単価の幅。今のところその再生数にショート動画も含んでしまっているのではないかと思います。これは下のNoxもそのようですね。再生回数に占めるショート動画の割合が大きくなればなるほど予想収益の誤差が大きくなっている気がします。

ですので、サーチしてみてこのチャンネル気になるけどほんとに正確なんだろうか ということがあれば覗いてみてショート動画の有無と再生数を確認。また平均的な動画の長さをチェックして10分以上が多ければ単価があがるので最大値より、と考慮に入れていけばそこそこ正確な数字が出るんじゃないかなと思います。

ジャンル

さて、色々と書きましたがどんなジャンルならいいんでしょう…。本当に人によると思うので「これ」とは言えないのが正直なところです。

やはり自分が得意なこと・詳しいことになるんじゃないかなと思いますが、コストパフォーマンスは大事です。初期投資は避けたいところです。

また、一本一本の動画制作に時間のかかるものも避けるほうが無難だと思います。当チャンネルもそれに該当します。

繰り返しますが更新頻度は重要です。出来れば1日で編集が終わるものがベターです。

更新頻度に関して例外的なモデルもあります。5分~15分程度の自作アニメーションで動画20本にも満たない、かつ最終更新は半年以上前にも関わらず、今も月に70万くらいの収益を上げているのだろうなという希少なチャンネルもあります。

ただし、おそらく手作りのアニメーションのクオリティがものすごく高いです

Zimaut Animation

恐らく全盛期は月数百万の収益だったのではないでしょうか。ここまでのクオリティであれば、更新が遅くても一生分の収益を見込めるという希少なモデルです。また、基本的に戦うアニメーションだけなので視聴者が言語に限定されていないというのも大きいのでしょうね。色んな言語からコメントがついています。

話はそれましたが、今私が一からYouTubeを初めて月5万円の収益を臨むならどういうジャンルを狙うか。

まず顔出しは人それぞれだと思います。顔出ししなくても数百万稼いでいる人はたくさんいます。5万のために顔出しして生きづらくなっても困りますよね。応援してくれる人ばかりではないですから。

ぱっと思いつくのは

ペット最強

だと思います。何がってコスパです。ただし元々飼っている人限定です。

いちいちモデリングしたり長い時間かけてアニメーションを作らなくても元々可愛くて、可愛い動きをするんです。これは反則ですよ。撮るところから始められます。あなたのところの可愛い子をシェアしてあげるだけでみんなが幸せになるかもしれません。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: animal-world-cat-cat-face-domestic-cat-free-images-fur-1423873-pxhere-1024x684.jpg

ペットが楽しそうに遊んでいる動画を観るだけで少なくとも私は幸せになります。私は猫アレルギーなので飼うことはできませんが、可愛いから見たいんですよね。投稿者の存在はありがたいものです。

「飼う」ことに労力を使わずに、ピンポイントで可愛い部分だけ体験することができます。そして投稿者にはお金が入ります。

WinWinだと思います。

ある程度見栄えのある映像を撮るのは時間がかかるでしょうが、3Dの映像を作るのなんて何時間PCに釘付けになることか。これなら本当にスマホ一つで完結するのではないでしょうか。

需要はずっと高いと思います。珍しい生き物なら尚更です。
ただ手軽なだけにやってみようという人は多く、埋もれやすいと思います。おそらくすでに飽和しているでしょう。でもそれを言うと、

どのジャンルなら飽和してないんでしょう?

どこも飽和していると思います。それであればコスパのいいところで勝負するべきです。

ただし、そのために飼うのは絶対にやめてくださいね。生き物を飼うのは大変です。珍しい生き物なら尚更です。

いい画を撮るために執拗に何かをさせたり追い回すのもやめましょう。見てる人には空気でわかるものです。たまに見かけますがおそらく視聴者には嫌悪感が残ります。そういう動画は二度と再生しませんし、そう思う方は多いと思います。

結果、収益もあげられず目標は達成できません。誰もWinしていません。
元々飼っている人限定です。

属性で視聴対象者が限定されないというのも強いですね。仕事・性別・言語すら関係ありません。柴犬見て可愛いと思うかどうかに、そんなものは関係ないのです

あと、個人的にペット動画って気軽に再生できるんですよね。誰かも言っていましたが、ショートフィルムとか人が一生懸命作ったんだろうなっていうものって観る方もなんだか集中力がいるというか。よし観るぞーって構えてしまいます。

ペットは気軽に押して まー可愛いで癒されて。

あとは..

日記系 は私が一切観ないしリサーチもしてないのでわかりません。

知識がある物

HowTo再生単価が高いです。が、知識はもちろんわかりやすい説明・わかりやすい編集が必要になります。

制作に時間というコストがかかる、なかなかの「労働」になると思います。ですがいいものが出来れば、時間が経っても再生される息の長い動画になるのではないでしょうか。

それでも5年もしたら寿命じゃないかなーと思います。例えば何かのツールであれば、それ自体がアップデートしていくものですから。

私もかなり多くのHowTo動画にお世話になっていますが、日付が3年前とかだと今と違うことが多いので別のものを探します。
あと、これに関してもジャンルは重要です。UnrealEngineのHowTo動画を探していると、外国のチャンネルなんですがものすごく丁寧に作り込んであって感動すら覚えるようなものに出会うことがあります。作るの大変だったんじゃないかなと。でもほとんど再生されていなかったりします。

普通の人は生きててUEなんて触りませんよね。その時点で需要が少ないんです。私の住んでいるマンションでUEに興味があるのはおそらく私だけです。でも可愛い動物に興味がある人は8割を超えるでしょう。この時点で市場規模が違うのです。

例えばあなたがものすごく知識があるものがあって最高にわかりやすい編集をしたとしても、マイナーすぎるものは多分6万回再生いかないと思います。利益度外視ならいいのですが、お金目的ならおそらくバイトした方が早いです。ニッチを狙うというのはこの場合正解ではないかもしれません。どうしても天井が低くなります。

ライバルがいなくてあなたがそのジャンルで世界一になったとしても収入5,000円じゃあまり意味がないということです。
あとHowTo系はバズったりはあまりしないでしょう。

Vtuber

観ないのでわかりません。怖めのゾーマのアバター作って、ドラクエ3の実況してゾーマ倒しに行こうかなって考えたことはありますがやりませんでしたね…。さすがに怒られそうですし、

角が邪魔ですもんね…。

翻訳系

これ語学堪能ならかなりありだと思います。普通の日本人はほとんど知らないような外国のコンテンツを見つけてきて、日本語で紹介みたいな。相当稼いでそうです。許可得てるのかは知りませんが、自分で1からコンテンツを作っているわけではないのは確かです。

コスパ良さそうです。翻訳は普通の人には大変ですが、語学ができる人にとっては何も大変なことはありませんしね。

逆に「輸出する」という手もありますね。日本の文化は人気です。

そして英語人口は日本語の10倍以上です。

楽器

スキルがあるならこれですかね。私はこれが一番うらやましかったりします。できないので。

楽器ができるってすごい武器です。著作権が大丈夫なもの、例えばJASRAC信託のゲームの音楽に特化してやっていってみると思います。ただしドラゴンクエストの楽曲の場合はアレンジせずに楽譜通りに演奏しましょう。

どこかで当チャンネルの動画に関して、長期の収益は見込めないという主旨のお話をしたと思います。実はショートフィルムは一瞬上がってその後の収益はチロルチョコも買えないくらいに落ち込んで基本的には戻ってきていません。

ただ、これは色々なタイプの動画をあげてきている当チャンネルだから比べられた情報だと思うのですが

BGMの動画は息が長いんです。

激しい上下はせず、静かにこんこんと収益を生んでくれています。

なぜかって単純に元々神曲だからです。その曲を好きな方が何度も聴きに来てくれてるんですよね。曲のパワーです。作曲者様にあやかっているだけです。

音楽に関しては何度も繰り返し再生される可能性が高い

のです。すごくいい曲を見つけて「あーいい曲だった」とその後2度と聴かない ということはないですよね。

木琴の勇者の挑戦の動画、何度見たことか。曲もですが演奏もすごくて、そして可愛いです。ちなみにこちらは現在の収益の大部分は最近上げているものではなく4,5年前の動画がこんこんと生んでいるのではないかなと思います。

おそらく更新をやめても収益激減はしないモデルではないかなと。もう上がって下がって安定した状態が今なので。なだらかに下がりつつもずっとある程度稼いでくれるはずです。少なくとも私は聴きに行きます。

情報や映像は時代とともに陳腐化していきますが、音楽の愛され具合って変わらないんですよね。特にゲームの音楽なんてそれを好きだった層が寿命を迎えるまではずっと需要があるものだと思います。「古くなる」なんてことはまずないです。その時代の良さとして解釈されていくはずです。

あと、映像系って「見ないといけない」んですよね。画面に集中してずっと目をやってないと意味がないんです。音楽は再生して聞きながら横で作業をするということができる。つまり時間を奪われないので非常に再生しやすいんです。視覚に訴える動画はどうしても「拘束される」んですよね。

最近ビジネス系の動画を作っている方で動画の初めに「聞きながすだけでもいいように作っています」とアピールされる方が増えていますが、出勤中にイヤホンで聞いてもらったりということを想定しているのでしょうね。画面を見ていようが見ていなかろうが発生する広告費は同じです。

楽器はほんとにおすすめです。

その他思いついたら追記してみます。

なんでもいいからとりあえずやってみるのが先決だと思います。よく言われることですが、

0を1にするのが一番難しい

です。1を10にするのはそこまででもない。これは本当だと思います。

やってみて5万円いかなかったとしても、5千円だったとしても、それを個人で生み出したという喜びはPricelessだと思います。

損はしないよう、まずは費用などかけずに一度試してみてはいかがでしょう。

色々な発見があって楽しいですよ。