動画制作ツール紹介

今の時代、ツールを駆使すればスキルが無くてもある程度の創作が出来ます。

いい時代ですね

使用ツール、どこで躓いてどう解決したのか。

一度調べたことをまた調べなおしたりしているので、自分への備忘録としても書き綴っていこうと思います。
早速ですが、私のPCスペックです。

CPURyzen7 3700X 3.6GHz
メモリ32GB
グラフィックボードGeForce RTX 2070 SUPER (8GB)
OSWindows 10 Home 64bit

あまり詳しくないのですがTsukumoで20万ちょいくらいでした。

ツール紹介

先にお話ししておきますが私はモデリングなどが出来ない代わりに、ツールにかなりお金をかけて解決しています。ですので、予算次第では参考にならないかもしれません。

が、今なら3Dモデルに関してはUnreal Engine の 「Meta Human Creator」という無料ツールがあり、もちろんUE (Unreal Engine)との親和性が高いためそちらでいい気がします。

ではツールです。

  1. Unreal Engine 4 (Epic Games社)
  2. Adobe Creative Cloud
  3. Character Creator 3 (Reallusion社) 
  4. iClone 7 (Reallusion社)
  5. Blender
  6. Audacity

大まかにこの辺りです。一つずつ紹介していきます。まず今回はUEから

Unreal Engine

・3D世界の構築

・3Dキャラクターの動作に使用しています。

UE4と呼称します。フォートナイトで知られるEpic Games社が提供する、公式HPによると

「世界で最もオープンで高度なリアルタイム3D制作ツール」

ということです。

一般的にはUnityと並ぶ2大ゲームエンジンとして知られているのではないでしょうか。
UE4で作られた代表的なゲームとしては

などなどジャンルを問わず多岐に渡ります。

要するに上記ゲーム内で出来ている表現は再現できるということですね。5/27 ドラクエの日にUE5がアーリーアクセス開始となりました。同日発表されたドラゴンクエスト12もUE5で制作されるとのことです。こんな錚々たる企業達も使うUEですが、なんと無料で使えます!正確に言うと、ゲームを作って売った場合売り上げに応じてライセンス料を支払う必要はあります。

3Dモデルをとり込んでフォトリアルな映像を作れるツールですが、本格的なハリウッド映画などになると残念ながらほぼ使われていないようです。そのクラスになるとNukeというプロユーズなソフトが使用されている現状です。すんごい触ってみたいのですが、買おうと思うと60万~120万円とかします。

「ほぼ使われていない」と言いましたが、マッドマックスという映画では画面構成を確認する際、リハーサルでスタントマンにリスクを負わせられないということでUE4で一度CG動画を作って見栄えを確認して本番を収録したそうです。


上がUE4、下が実際の映画。十分綺麗ですけどね 笑

YouTube動画内でも紹介していますがMetaHumanCreatorというツールがあり、超リアルなデジタルヒューマンが直感的に作れます。

これも無料です。

ブラウザ上で動作するもので、現在アーリーアクセスのため一回1時間の制限はあるようですがこれも無料ってすごいなという感想です。もちろん作ったキャラクターはUE上で動作します。逆にUnityなど他に持ち出すことはできないようです。


また、UEには「マーケットプレイス」というアセット(ゲーム作りの材料)販売所があります。
アマチュアからプロまで色々な方が自分の作ったデータを販売・配布しています。

キャラクター モンスター服 髪 武器 乗り物 マップ 建物 木や石アニメーション VFXシステム UI フィジックス など

見てるだけでも楽しいので一度覗いてみてはどうでしょう。

すごいのは、毎月4-5個無料セールとして配布されるのです。前日まで1万円で売っていたものが無料になっていたりするんです。普通にめちゃくちゃいいやつです。ですので、少しでも興味ある方はアカウントだけでも作って貰って貯めておくといいかもですよ!

Unreal Engine是非触ってみてください。

REALLUSION iClone7, Character Creator3 

アニメーションの作成・素材のエクスポートにiClone7というソフトを使用しています。「リアルタイム3Dアニメ制作ソフト」と題してあります。正直身体の動きだけであれば無料の3DソフトBlenderでいいのではないかと思っています。

これを購入した理由は「フェイスモーション」のためです。表情と喋るときのリップモーションですね。iPhoneXとリンクさせ、おそらくTrueDepthカメラを使用して実際の人間の表情を読み取り画面の中の3Dモデルに反映させることができます。これを使って作ったアニメーションを、さらにUEとリンクさせ取り込んでいます。ショートフィルム内でキャラクターの表情が動いていますが、あれは制作者がiPhoneの前で演技したものだったりします。

CharacterCreatorは3Dのリアルな人間モデルを制作するためのツールです。スカイリムのようにスライダーで目の大きさなど調整して作っていくものですが、なかなか思い通りには作れません。まずいくつか原型が用意されているのですが、外国製なので男性は初期状態が無精ヒゲMAXです。ヒゲがないものだと女性用のテクスチャになるので、やはりどこか女性っぽくなってしまいます。当チャンネルの動画で言えばクリフトや勇者がそうですね。ちょっと女性っぽいのでアップにはしづらいです。逆にライアンのように男臭いキャラはものすごく作りやすいです。

優れたソフトだと感じているのですが、お値段が嵩みますね…。初めはCharacterCreatorだけで13,000円くらいでした。が、使用しているうちに「よりリアルな肌」「より綺麗なヒゲ」などのプラグインが欲しくなり。またiCloneに関してもそれのみであれば16,000円程度ですが、フェイスキャプチャーは+22,000円、さらにそれをUEにエクスポートするには+44,000円といった具合に嵩んでいきました。どこかでも書きましたが、今であればこれは購入しないと思います。Unreal EngineからMetaHumanCreatorという無料ツールの提供が開始されたので、もっとリアルなキャラクターも作れますし。UE5ではアニメーションを自分で作れるようになっています。私は使用したことありませんが前述のiPhoneを使用したフェイスキャプチャーもあったと思います。何よりUnreal Engineとの親和性が高いです。当然です、そのために開発されたツールですから。現状ははっきり言うと自由度は低いですが、

今後どんどん開発が進んでいくでしょう。CharacterCreatorで作成した3Dモデルは色々と手順を踏まないとUE内で正しく動きません。手足が捻じれて、顎が外れて使い物にならない状態で生まれます。機会があればその辺も記事にしていきたいと思います。

UEでこれから3D動画を作っていく場合には上記ツールいずれも必要ないかもしれません。AdobeCCも無料ソフトで代用できます。

アセット

Reallusion・UnrealEngineのマーケット・ArtStationや素材サイトを利用しています。画像素材【PIXTA】

気づいたらかなりの額になっていますが、現状の方針だとなかなか下げられない部分でもあります。おそらくここを下げる(クオリティを下げる)と収益も下がるでしょう。ここに関して言えば、同じことを「プロ」の方がやってもやはりある程度のお金はかかってしまうのではないかなと思います。もしくは膨大な時間です。

プロと言っても専門分野があり、例えば精巧なキャラクターを作れる方でも同程度のクオリティのアニメーションを作れるとは限らず、また「エフェクト」や「世界」となると全く別の仕事です。そこはどうしても「買う」しかないのではないかと。

また、良いものはやはり高いです。例えば当ショートフィルムのライアンの剣のモーションは色々見比べた結果、目を奪われた高価な部類のものを購入しています。後で知ったのですが、制作者はウィッチャー3の主人公「ゲラルド」のアニメーションを担当したプロ中のプロの方だったようです。「両手剣」のアニメーションだけですが8,000円くらいだったと思います。片手か両手かで別モーション。盾を持っているかどうかでまた別。槍や弓となるとまた別。歩行モーションも男性と女性で別、老人や子供はさらに別と、こだわるとものすごく嵩んでいきます。

キャラクターを一歩歩かせるだけでも精巧なアニメーションでなければ違和感が生じてしまうのです。

その他ツールに関しては追記していきます。