YouTubeは稼げるのか① 当チャンネルの収支

子どものなりたい職業にランクインしていたりするYouTuber

このご時世、在宅でできる副業を真剣に考えていらっしゃる大人の方も多いと思います。私は作るのが楽しくてやっているという面もありますが、正直かなりの時間・労力・費用をかけています。少しでも回収出来たらという思いもあります。

この記事は、YouTubeに興味があるけど実際どうなんだろう?と疑問を持たれている方向けに、少しでも参考になればと書いていきます。

実際にYouTubeを1年以上運営してみている私が、収支も公開して考察してみます。確定していない収益を開示することは規約違反になるため、問題のない範囲でになります。

収益化の条件

まずご存じの方も多いとは思いますが、YouTubeのチャンネル開設は誰にでも出来ますが収益化するには条件があります

  1. 有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
  2. チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。

当チャンネルにおいては、2020年4月にチャンネル開設。まともな動画は2本くらいで全く再生されませんでした。9か月放置(この間動画のアップロート一切なし)後急に伸び、2021年2月に動画ほぼ2本の効果で上記条件を満たした感じです。

その時のアナリティクスのスクリーンショットによると、過去28日間の総再生時間は80万分(13,000時間)視聴回数28万回でした。一つが16分という長めの動画だったため、再生時間のほうが先に達成していた状態です。参加条件を満たしたら通知するという設定があり、条件達成後YouTubeからメールが届きました。

条件を達成したら収益化の審査があります。

当チャンネルのケースでは、2021年2月17日に条件達成し申請。6日後の2月23日に合格通知が届き収益化開始となりました。審査に際しての対策は特にとっていません。動画は上記2本+過去にニコニコ動画にあげた古い動画2本の4本でした。

著作権について

当チャンネルではドラゴンクエストの楽曲を使用させていただいていますが、音楽の使用など著作権に関して審査時特に指摘はありませんでした。「ドラゴンクエスト」の楽曲はJASRAC信託で、JASRACとYouTubeは包括的な著作権契約を締結しています。ゲーム実況が盛んなYouTubeですが、ゲームのBGMをoffにしなくても放送できるのはこの為のようです。任天堂などは著作権の主張をしないと公表してくれています。ただし、グレーなケースもありCD音源に関しては色々あるようです。

コンテンツID

少なくともYouTubeにはコンテンツIDというシステムがあり、アップした音楽をYouTubeのAIがものすごい精度で識別し「著作権を侵害していて著作者が権利を主張している」場合、削除や広告費の分配などの要請通知がきます。さらには動画のその部分を無音にしたり、YouTubeが用意した別の音楽に差し換えますか?という選択まで与えてくれます。

本当にすごい精度で、5秒程度の切り抜きでも識別されますし鼻歌でも識別されるようです。当チャンネルでもAdobeStockで曲の使用権利を買って、動画の中に挟んだりしていますがほんの数秒であっても著作権確認の警告がきます。要はアップして収益化申請してみた段階もしくはしばらくして、ダメならダメとYouTubeが教えてくれます

ただし、すぎやまこういちさんは以前こんな発言をされています。

「変な使い方をされなければ問題はないのですが、例えば僕の創ったドラゴンクエストの音楽をどこかの団体が僕の思想、信条と正反対の考え方や、主張をするために使用するようなことがあればクレームをつけますし、使用を拒否する権利がある」と。

また、アマチュアの編曲は認めていないと公表されています。該当しないよう気を付けましょう。

実際の収支

まず、タイトルの「YouTubeは稼げるのか」に対する私の考えは

運営戦略による です。

当チャンネル リアルドラクエ Real Dragon Quest の収支です。ショートフィルムなどを作っている登録者数19,000人のチャンネルです。(21.6.18現在)エンタメ系?になるのでしょうか。

収益(約)支出収支
2-3月60,000169,116-109,116
4月94,000194,628-99,717
5月95,00050,506+45,663
25,9000414,250-163,170

6月分は確定していないので公開できませんが、半分以下に落ち込んでいます。

現状-163,000円くらいの赤字

ではあるのですが、これは収益を今後のクオリティ向上のために次々に投資していっている結果です。使用できるデータやスキルは貯まっていっていますので、貯金は減っていきますが損失とは捉えていません。

それよりも、本当にインターネットから10万近い収益をあげられているというのは面白い時代だなと感じています。支出のない形で実現できればそのままお小遣いが増えるということですよね。

収益は全てYouTube動画再生による広告費です。再生数が確保できればちゃんとお金がもらえます。

収益にフォーカスした場合、当チャンネルの場合は支出回転率が課題です。更新頻度は重要です。制作に時間・費用がかかるジャンル・運営方針は収益をあげるモデルとしては非常に弱いです。何より時間の損失は計り知れません。

当チャンネルは「お金のかかる趣味」として割り切って楽しくやっていますが、

あなたが収益を目的としてYouTubeチャンネルを運営する場合は戦略として、できるだけ費用をかけず・できるだけ1日で編集しきれるものを模索すべきです。

収益に限って言えば3Dアニメーション動画は非常に効率の悪い部類で、全くおすすめできません。支出のほとんどはツールやアセット代です。

次の記事で、時間効率などに関してもお話していきます。

YouTubeは稼げるのか② おすすめできるか