結論から言うと副業として空き時間にやってみる分にはおすすめします。月5万円程度なら続ければ行けると思います。
前回の記事で当チャンネルの収益をモデルとして公開し、金銭的な収支の実情を見てみました。
時間的な費用対効果
当チャンネルに関してはかなり支出の大きい特殊なケースだとは思いますが、少なからず機材の購入など支出はあると思います。特にPCはないと編集などすごく不便なのではないかと思います。
動画制作にかかるのは金銭だけではありません。時間という大切な資源も投じなければなりません。私にとってはこちらのほうが重要です。
前述の通り、私の場合は映像を作るのが楽しい+ドラクエが好き+ゲーム制作のためツールの練習としてやっています。
が、もしそうではなくあなたが「副業」として割り切ってやりたい場合は時間の損失を考慮しなければなりません。制作にかかる時間アルバイトした方が稼げるのではあまり有意義とは言えません。
当初、動画を作って積み重ねていけば将来お金を生んでくれる資産になるのではという考えがありました。これは動画のジャンルに大きく依存するのではないかと思いますが、少なくとも現在の当チャンネルのような方向性ではそれは期待できません。
詳細は別記事で考察しようと考えていますが、ショートフィルムに関しては何度も繰り返し再生されるようなもの・クオリティではなく1月経過したものは1日の再生数100をきっています。20円とかですね。制作に時間がかかって動画のアップが止まるとあっという間に収益は雀の涙に戻ります。
残念ながら「積み立てる資産」としては成立しません。「単発の収入」ということになります。例えば、先日アップロード後10万再生で止まった動画があります。これは収入でいうと2万円ちょっとくらいです。制作には素材作りも含めて2-3週間かかっています。仮に制作費用が0だったとしても、金銭面だけを考えると1日半アルバイトした方が確実に早いのです。なにより、いつYouTubeの規約が変わったり著作権でストップがかかるかわかりません。
稼げるチャンネルの傾向
まずジャンルの選定は重要です。ビジネス系・How To系はやはり強いと思います。情報が古くならない限り、1年たってもそれに興味を持った視聴者から繰り返し再生される可能性があります。私も動画制作にあたり、1年前のチュートリアル動画で勉強させてもらったりしています。あと単価が高いですね。1再生0.4円~とか聞きますが、当チャンネルの倍以上です。ジャンルに関しては次回掘り下げます。
また当方と同ジャンルにあたる「ゲームなどを題材にしたチャンネル」で大きな収益を生んでそうなチャンネルの共通点として
更新が早い
ということがあります。おそらく非常に重要な要素です。
週に2-3回の更新+それでも視聴に耐えるクオリティを達成しているチャンネルは月50万とか余裕で稼げるのではないかなと思います。制作は外注(ココナラ)して仕組みづくりに専念しているのではないかと思います。
ただし、そんなすごいチャンネルでも更新をとめて2年も経つとほとんど収入はなくなるのではないかなという気もします。そう考えるとYouTubeというのは「将来不労所得を得られる資産」ではなく、どこまで行っても一時的な労働所得だと感じています。
おすすめか
YouTubeを専業に生きていくというのはかなり茨の道でしょう。おそらく登録者数10万程度ではエンタメ系では無理だと思います。
ビジネス系ならばその他のビジネスに繋げれば、いけるのかもしれません。
例えば100万回再生の動画を生み出せれば大ヒットと言えますが、それでも収入は20-40万程度です。税金もかかります。はっきりいって人生が変わるようなものではありません。1-2か月生活したらなくなります。
以上のことから
個人的には専業というのはおすすめしません。非常にハイリスクです。
副業ならばジャンルによってはやる価値はあると思います。
当チャンネルも支出を抑えて頑張れば一時的に月5万円くらいの黒字であれば実現できるんじゃないかなと思います。おそらく動画作りをやめたら2か月程度で収入はほぼ無くなると思いますが。
でも何もない状態と比べて月に+5万ってなかなか大きくないですかね?私のような一般人には結構バカにできない収入だと思います。ただし、確定申告が必要になりますが。
どうすればYouTubeで月5万の収入を得られるか についても掘り下げていってみようと思います。
まずは、収益の増減の実際に関してお話します。
収益の安定性
チャンネル登録者数と収益は比例するのか
あまり比例しません。
その先はどうかというと1,000人から19,000人に増えた際のデータなども細かくとっており、また他チャンネルの研究もしていますので10万人くらいのチャンネルの収益や運営状況はかなり想像がつきます。
一般的に登録者数が多いと収益も増えると考えられることが多いのではないでしょうか。登録者数×10円が月収の目安と言っているところもあるくらいです。確かにアップロード直後のレスポンスは早くなりますが、収益は比例しないことのほうが多いと思います。
例えば当チャンネルは1000人程度でしばらく停滞して、その後約20倍に増えています。では収益が20倍になったかというと全くです。2倍程度でしょうか。
なぜ比例せず10分の1に?
クリック率
インプレッションのクリック率。
ユーザーがYouTubeを開いたときに動画がリストで並びますよね。あれをインプレッションと言います。
ユーザーに動画がインプレッションされて「ちょっと観てみるか」とクリックしてみる確率が1/10になっているわけではありません。アップロード直後は20%近くまで上がります。が、上がっても下がっても5%程度に落ち着いていきます。
他チャンネルの情報などからよく言われるクリック率の平均は5%。その通りになっていきます。
私の個人的な予想ですが、YouTubeはこのクリック率を目安にしてインプレッションをコントロールしているのかな?と考えています。
要するに、「このチャンネルの動画伸びてるな、色んな人のおすすめに出してみるか」と推してくれますが、おすすめ枠にも限りがあります。
動画を合わない人におすすめしすぎても「なんか最近いい動画ないな」と、ユーザーのYouTube離れに繋がりかねません。クリック率が下がってくると「これ以上はこの動画はダメだな」とYouTubeのアルゴリズムが判断してインプレッションを別のチャンネル・別の動画に切り替えて行く。
そうして全体のクリック率の平均が5%程度になるようコントロールしているのではないかなと。
真偽は定かではありませんが、いずれにせよ登録者数が10倍になったからといってYouTubeが10倍インプレッションしてくれるわけではありません。そして仮にしてくれたとしても、おそらくクリック率が下がるだけです。
登録者の違い
人数が増えても、興味を持ってくれる度合いというのはかなりバラツキがあるはずです。
チャンネル登録に対する敷居の高さは人それぞれです。例えば私個人などは、一視聴者として滅多にチャンネル登録をしません。毎日見るようなチャンネルで、毎回いいねを押していても登録はしません。特に理由はないんですが、別に登録しなくても過去の視聴傾向からYouTubeがおすすめに持ってきてくれるからです。登録する習慣がないのです。するときはよほど見逃したくない時だけです。
でも人によっては「ちょっと気になるな」と思ったら次々に登録していく人もいると思います。
上記2タイプに同じ動画をインプレッションしたときのクリック率はやはり違うのではないでしょうか。時間は有限ですので。
登録者数が増えても収益が減ることもある
実際に、とあるチャンネルを2万人くらいから10万人に伸びるまで追ってみていたことがあります。伸びている最中は再生回数も一緒に伸びていたのですが、10万人で伸びが止まった次の月には再生数は半減していました。
10万人の水準からみて半減ではありません。元々2万人だった時の再生回数の平均から見て半減、つまり
登録数が5倍になったのに収益は半減していたのです。こんなことも起こりえます。
これはおそらくなのですが、
勢いがある 2万人から倍増中
↓
YouTubeがどんどんおすすめで広めて登録者数が激増する。 10万人達成
↓
次の動画をアップするが、8万人は元の2万人ほど興味がない
↓
クリック率激減
↓
YouTubeインプレッション数を下げる
↓
元々いた2万人にもインプレッションが減る
↓
再生回数半減
というインスリンショックのような現象が起きているんじゃないかなという気がしています。
もしくはラーメン屋がテレビで紹介されて一瞬繁盛した後潰れちゃう現象です。
経験上間違いなく言えるのは
登録者数に対して、再生数も収益も比例するとは限らない。
下がることすらある。
ということです。
次の記事でYouTubeで月5万円を稼ぐにはを考えてみたいと思います。